騒音の管理区分・等価騒音レベル・許容ばく露時間の計算
厚生労働省の騒音障害防止のためのガイドライン(令和5年改訂)に沿って、A測定・B測定の値から第Ⅰ〜第Ⅲ管理区分を判定します。屋外では音響パワーレベルと距離から等価騒音レベルを推計でき、85dB〜100dB の 1日の許容ばく露時間と、聴覚保護具を使わせる必要があるかも出します。
推計は、地面の上に騒音源があり周辺に建物や壁がない屋外だけで使えます(反響があると実際はもっと大きくなります)。許容ばく露時間は表の整数 dB の値で、小数は 1 つ上の dB の行(短い方)を使います。騒音健康診断・教育・記録などは判定していません。
この道具の作り方と見張り
- 根拠:厚生労働省の資料 1 本を毎日自動で照合しています。内容が変わると運営者に通知が届き、道具を直してから更新履歴に載せます。
- 計算:このページの中の JavaScript が、上の根拠の欄に書いた手順どおりに計算します。入力した数字はどこにも送られません。
- 確認:公開前に自動テストと実ブラウザの点検を通しています。公開 2026/10/05・最終更新 2026/10/05。
- 運営:株式会社信大。総務・経理・労務・現場の実務で使う計算を、法令や規格の一次資料から作って無料で公開しています。
- ホーム画面:スマホで繰り返し使うなら、ブラウザの共有ボタン→「ホーム画面に追加」で 1 タップで開けます(アプリの入れ物は要りません・入力は送信しません)。
騒音の管理区分と許容基準(騒音障害防止のためのガイドライン・2026/10/05 確認)
早見表:管理区分(別紙1 作業環境測定の評価)
| A測定平均値\B測定 | 85dB未満 | 85dB以上90dB未満 | 90dB以上 |
|---|---|---|---|
| 85dB未満 | 第Ⅰ管理区分 | 第Ⅱ管理区分 | 第Ⅲ管理区分 |
| 85dB以上90dB未満 | 第Ⅱ管理区分 | 第Ⅱ管理区分 | 第Ⅲ管理区分 |
| 90dB以上 | 第Ⅲ管理区分 | 第Ⅲ管理区分 | 第Ⅲ管理区分 |
- 第Ⅰ管理区分:作業環境の継続的維持に努める。
- 第Ⅱ管理区分:標識で明示・作業環境の改善に努める・必要に応じ聴覚保護具を使用させる。
- 第Ⅲ管理区分:標識で明示・改善して効果を測定で確認・聴覚保護具を使用させ、使用状況を確認し、見やすい場所に掲示する。
- 定点測定・個人ばく露測定・推計は、等価騒音レベル 85dB未満/85dB以上90dB未満/90dB以上で同じように措置します。
- 手持動力工具を使う業務は、継続して第Ⅰ管理区分(85dB未満)の場合を除き、聴覚保護具を使用させます。
早見表:1日の許容ばく露時間(7(2) 等価騒音レベルによる許容基準)
| 等価騒音レベル | 1日のばく露時間 |
|---|---|
| 85 dB | 8時間00分 |
| 86 dB | 6時間20分 |
| 87 dB | 5時間02分 |
| 88 dB | 4時間00分 |
| 89 dB | 3時間10分 |
| 90 dB | 2時間30分 |
| 91 dB | 2時間00分 |
| 92 dB | 1時間35分 |
| 93 dB | 1時間15分 |
| 94 dB | 1時間00分 |
| 95 dB | 0時間47分 |
| 96 dB | 0時間37分 |
| 97 dB | 0時間30分 |
| 98 dB | 0時間23分 |
| 99 dB | 0時間18分 |
| 100 dB | 0時間15分 |
日本産業衛生学会「許容濃度等の勧告(2022年度)」の表の抜粋です。断続的なばく露は、80dB 未満にとどまる時間(実効休止時間)を除いた合計時間で比べます。
計算式
- 推計(別紙4):Lp = Lw − 20 log10 r − 8(Lw は機械の銘板・カタログの音響パワーレベル、r は騒音源からの距離 m)。
- 等価騒音レベル(一定時間ごとの測定値から):LAeq = 10 log10{(10L1/10 + 10L2/10 + … + 10Ln/10) ÷ n}。
よくある質問
- 何 dB から対策が必要? 等価騒音レベル 85dB 以上で作業環境の改善と(必要に応じ)聴覚保護具、90dB 以上で聴覚保護具の使用が必要です。
- 85dB なら何時間まで? 1 日 8 時間です。3dB 上がるごとに半分になり、88dB で 4 時間、91dB で 2 時間、94dB で 1 時間です。
- A測定の平均はどう出す? 各測定点の値を算術平均します。80dB 未満の値は平均に含めません。
根拠と確認
- 騒音障害防止のためのガイドラインの改訂について(令和5年4月20日 基発0420第2号) 別紙1〜4・7(2)・解説 3(2)。厚生労働省の法令等データベースで確認し、改訂を毎週見張っています。
- 早見表の値と計算ツールの値が同じであることを自動テストで確かめています。
確認日 2026/10/05。改訂があれば更新履歴に記録します。