在職老齢年金の計算(支給停止額・受け取れる年金額)
厚生年金に入って働きながら老齢厚生年金を受け取るときの在職老齢年金を計算します。基本月額(老齢厚生年金÷12)+総報酬月額相当額(標準報酬月額+直近1年の賞与÷12)が支給停止調整額(2026年4月から65万円)を超えると、超えた分の半分が支給停止。停止額が年金額以上なら全額停止です(老齢基礎年金は止まりません)。全額受け取れる給与の上限と、全額停止になる給与も出します。
65歳未満の特別支給の老齢厚生年金、70歳以上の在職者も同じ計算です。厚生年金に入らない働き方(短時間・自営業・個人事業主)なら支給停止はありません。月額の1円未満は切り捨てて表示しています。加給年金は本体が一部でも支給されれば全額支給、全額停止なら止まります。
この道具の作り方と見張り
- 根拠:厚生年金保険法(e-Gov の条文 1 本)と、厚生労働省の資料 1 本を毎日自動で照合しています。条文や数値が変わると運営者に通知が届き、道具を直してから更新履歴に載せます。
- 計算:このページの中の JavaScript が、上の根拠の欄に書いた手順どおりに計算します。入力した数字はどこにも送られません。
- 確認:公開前に自動テストと実ブラウザの点検を通しています。公開 2026/10/08・最終更新 2026/10/08。
- 運営:株式会社信大。総務・経理・労務・現場の実務で使う計算を、法令や規格の一次資料から作って無料で公開しています。
- ホーム画面:スマホで繰り返し使うなら、ブラウザの共有ボタン→「ホーム画面に追加」で 1 タップで開けます(アプリの入れ物は要りません・入力は送信しません)。
在職老齢年金のしくみと早見表(2026/10/08 確認)
計算の式(厚生年金保険法46条)
- 基本月額=老齢厚生年金の年額(加給年金額・繰下げ加算額を除く)÷12
- 総報酬月額相当額=その月の標準報酬月額+その月以前1年間の標準賞与額の合計÷12
- 基本月額+総報酬月額相当額 ≦ 支給停止調整額 → 全額支給
- 超えるとき → 支給停止額(月)=(基本月額+総報酬月額相当額−支給停止調整額)÷2
- 支給停止額 ≧ 基本月額 → 老齢厚生年金は全額停止(老齢基礎年金・経過的加算は支給)
例:年金 120万円(月10万円)・標準報酬月額 60万円 → 合計 70万円 → 超過 5万円の半分 2.5万円が停止 → 月 7.5万円(年 90万円)受け取れる。
支給停止調整額
| 年度 | 支給停止調整額 |
|---|---|
| 令和8年度(2026年4月〜) | 65万円 |
| 令和7年度(2025年4月〜2026年3月) | 51万円 |
| 令和6年度 | 50万円 |
法律の額は62万円(令和6年度価格)で、物価・賃金の変動に応じて毎年度改定されます(46条3項・5千円未満切捨て・5千円以上1万円未満切上げ)。2026年4月からの額は厚労省の案内で65万円。
早見表:総報酬月額相当額 × 基本月額 → 支給される月額(令和8年度・65万円)
| 総報酬月額相当額 | 基本月額 5万円 | 10万円 | 15万円 | 20万円 |
|---|---|---|---|---|
| 300,000 | 50,000 | 100,000 | 150,000 | 200,000 |
| 400,000 | 50,000 | 100,000 | 150,000 | 200,000 |
| 500,000 | 50,000 | 100,000 | 150,000 | 175,000 |
| 550,000 | 50,000 | 100,000 | 125,000 | 150,000 |
| 600,000 | 50,000 | 75,000 | 100,000 | 125,000 |
| 650,000 | 25,000 | 50,000 | 75,000 | 100,000 |
| 700,000 | 0 | 25,000 | 50,000 | 75,000 |
| 800,000 | 0 | 0 | 0 | 25,000 |
| 900,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
よくある質問
- 老齢基礎年金も止まる? 止まりません。対象は老齢厚生年金(報酬比例部分)だけです。
- 給与をいくらまでなら全額もらえる? 総報酬月額相当額が「65万円−基本月額」まで。年金が月10万円なら55万円までです。
- 繰下げ中に働いていたら? 在職老齢年金で停止される分は繰下げの増額の対象になりません。
- 退職したら? 退職して1か月たつと支給停止は解除され、退職時改定で年金額が計算し直されます。65歳以上は在職中も毎年の在職定時改定があります。
根拠と確認
- 厚生年金保険法 46条1項(計算式)・3項(支給停止調整額62万円と改定)・附則11条(65歳未満)。
- 厚労省「在職老齢年金制度の見直しについて」(2026年4月からは65万円)。
- e-Gov 法令APIで現行の条文を確認し、改正を毎週見張っています。年度の額は毎年4月に厚労省・年金機構の案内で確認します。早見表の値がエンジンと同じこと、境目(ちょうど65万円・全額停止の線)を自動テストで確かめています。
確認日 2026/10/08。改正があれば更新履歴に記録します。