掘削面のこう配の基準と 1:n・法の水平距離の計算
地山の種類と掘削面の高さから、手掘りで掘る時の掘削面のこう配の上限(労働安全衛生規則356条・357条)を出し、1:n(垂直 1 に対する水平 n)と法の水平距離に換算します。実際のこう配(角度・水平距離・1:n のどれか)を入れると基準以内かを判定します。
手掘り(パワーショベル等の掘削機械を使わない掘削)の基準です。機械掘削、き裂のない岩盤、土止め支保工を設ける場合は、地山の状態を調べて(355条)安全なこう配や土止めを決めてください。基準以内でも、地山の崩壊のおそれがあれば土止め支保工・防護網・立入禁止などの措置が必要です(361条)。
この道具の作り方と見張り
- 根拠:労働安全衛生規則(e-Gov の条文 1 本)を毎日自動で照合しています。条文や数値が変わると運営者に通知が届き、道具を直してから更新履歴に載せます。
- 計算:このページの中の JavaScript が、上の根拠の欄に書いた手順どおりに計算します。入力した数字はどこにも送られません。
- 確認:公開前に自動テストと実ブラウザの点検を通しています。公開 2026/10/05・最終更新 2026/10/05。
- 運営:株式会社信大。総務・経理・労務・現場の実務で使う計算を、法令や規格の一次資料から作って無料で公開しています。
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掘削面のこう配の基準(労働安全衛生規則・2026/10/05 確認)
早見表:手掘りの掘削面のこう配の上限
| 地山の種類 | 掘削面の高さ | こう配の上限 | 1:n |
|---|---|---|---|
| 岩盤又は堅い粘土からなる地山 | 5m未満 | 90度 | — |
| 岩盤又は堅い粘土からなる地山 | 5m以上 | 75度 | 1:0.27 |
| その他の地山 | 2m未満 | 90度 | — |
| その他の地山 | 2m以上5m未満 | 75度 | 1:0.27 |
| その他の地山 | 5m以上 | 60度 | 1:0.58 |
| 砂からなる地山 | 5m以上(5m未満なら問わない) | 35度 | 1:1.43 |
| 発破等により崩壊しやすい状態になっている地山 | 2m以上(2m未満なら問わない) | 45度 | 1:1.00 |
「未満」は境目を含みません(その他の地山で 2m ちょうどは 75 度、5m ちょうどは 60 度)。砂は「35 度以下 又は 高さ 5m 未満」、発破等で崩壊しやすい地山は「45 度以下 又は 高さ 2m 未満」です(357条)。き裂のない岩盤からなる地山は 356条の表の対象外です。
あわせて必要なこと
- 掘削面の高さが 2m 以上の地山の掘削は、地山の掘削作業主任者を選任します(安衛令6条9号)。
- 作業箇所の地山の形状・地質・き裂・湧水・埋設物などを事前に調べ(355条)、毎日の作業開始前・大雨・中震以上の地震の後に点検者が点検します(358条)。
よくある質問
- 普通の土を手掘りする時の勾配は? 高さ 2m 未満は 90 度(直立)まで、2m 以上 5m 未満は 75 度(1:0.27)以下、5m 以上は 60 度(1:0.58)以下です。
- 砂の地山は? こう配 35 度(1:1.43)以下にするか、高さを 5m 未満にします。
- 1:0.5 は何度? 垂直 1 に対して水平 0.5 なので、約 63.4 度です。
根拠と確認
- 労働安全衛生規則 355条〜358条・361条。e-Gov 法令APIで令和8年10月1日施行の版を確認し、改正を毎週見張っています。
- 早見表の値と計算ツールの値が同じであることを自動テストで確かめています。
確認日 2026/10/05。改正があれば更新履歴に記録します。