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減価償却費の計算ツール(定額法・定率法・計算方法と償却率)

取得価額と耐用年数を入れるだけで、毎年の減価償却費と期末帳簿価額の年次表を作ります。定額法・200%定率法(償却保証額の切替も自動)・使い始めた月からの月割り・最後の1円残しまで、申告書の書き方どおりに計算。中古資産の耐用年数(例:4年落ちの中古車→2年)もその場で出せます。端数は個人=切上げ・法人=切捨てと実務どおり。入力した内容はこのページの中だけで計算し、サーバーには送りません。

入力

個人は暦年(12月締め)・端数切上げ、法人は決算月まで・端数切捨てで計算します。

事業に使い始めた月(=償却の開始)。取得日と大きく違う場合は取得日基準の判定(定率法の200%/250%など)がずれることがあります。

🚗 中古で買った場合(耐用年数を計算)
法定年の資産を、年か月落ちで取得
例:法定6年の普通車を4年落ちで買うと耐用年数2年。
主な法定耐用年数(早見表)
資産年数資産年数
パソコン4年事務机・椅子(金属製)15年
サーバー5年事務机・椅子(木製など)8年
普通自動車6年エアコン(器具備品)6年
軽自動車4年冷蔵庫6年
貨物自動車(ダンプ式)4年テレビ・カメラ・複写機5年
貨物自動車(その他)5年看板・ネオンサイン3年
バイク(二輪)3年金庫20年
木造(住宅・店舗用)22年ソフトウェア(自社利用)5年
木造(事務所用)24年ソフトウェア(研究開発用)3年
RC造(住宅用)47年電気設備・給排水設備15年

出典:国税庁 主な減価償却資産の耐用年数表。ここに無い資産は原典で確認してください。

計算は現行法に基づく目安です。申告の個別の扱いは税務署または税理士にご確認ください。

この道具の作り方と見張り

この計算の根拠(現行法・2026/09/04 確認)

定額法と定率法

定額法は「取得価額×定額法償却率」で毎年同じ額を償却します。定率法は「期首帳簿価額×定率法償却率」で最初に大きく償却し、計算額が償却保証額(取得価額×保証率)を下回った年からは「改定取得価額×改定償却率」で毎年同額になります(法人税法施行令48条の2・国税庁 No.2106)。償却率・改定償却率・保証率は耐用年数省令 別表第八〜第十の現行の値をそのまま使っています(2012年4月1日以後の取得=200%定率法・2007年4月〜2012年3月=250%定率法を取得年月で自動判定)。2007年3月31日以前に取得した資産(旧定額法・旧定率法)はこのツールの対象外です。

どの資産にどの方法が使えるか

個人の法定償却方法は定額法、法人は建物以外は定率法です(届出でどちらも変更できます。国税庁 No.5410)。ただし1998年4月1日以後に取得した建物と2016年4月1日以後に取得した建物附属設備・構築物は定額法しか選べません。ソフトウェアなどの無形固定資産も定額法だけで、残存価額なし=0円まで償却しきります(有形資産の「1円残し」はありません)。

月割りと端数処理

年の途中で使い始めた年は、使い始めた月から決算月(個人は12月)までの月数/12で月割りします(1か月未満の端数は1か月に切上げ。所得税法施行令132条・法人税法施行令59条)。償却費に1円未満の端数が出たときは、個人=切上げ(国税庁 確定申告書等作成コーナーの処理)、法人=切捨て(計算するのは損金にできる上限=償却限度額のため安全側)で計算しています。有形資産は帳簿価額1円(備忘価額)を残して償却を終えます。

中古資産の耐用年数(簡便法)

中古で取得した資産は、法定耐用年数ではなく簡便法で計算できます:①法定耐用年数を全部経過→法定×20% ②一部経過→(法定−経過年数)+経過年数×20%。1年未満の端数は切捨て、2年未満は2年です(国税庁 No.5404・耐用年数省令3条)。例:法定6年の普通車の4年落ち→(6−4)+4×20%=2.8年→2年。経過年数は月数で計算します。注意が2つ:①簡便法(見積法も)は事業に使い始めた最初の年に選ばないと、後の年からは使えません(耐用年数通達1-5-1)。②買った後に事業で使うために行った修理・改良など(資本的支出)が中古資産の取得価額の50%を超えると簡便法は使えず(耐用年数省令3条1項ただし書)、新品を買い直す価格(再取得価額)の50%を超えると法定耐用年数になります(通達1-5-2)。

⏰ 少額の資産は3つの入口(2026年改正で30万円→40万円に拡充)

①10万円未満(か使用可能期間1年未満)=使い始めた年に全額経費(No.5403) ②20万円未満=一括償却資産として耐用年数に関係なく3年で1/3ずつ(償却資産税の対象外になる利点も) ③中小企業者等の特例=青色申告なら全額をその年の経費にできます(合計年300万円まで・貸付け用は除く。No.5408)。③は令和8年度税制改正で拡充され、2026年4月1日以後の取得から「40万円未満」・対象は従業員400人以下になりました(2026年3月31日以前の取得は30万円未満・500人以下。適用期限は2029年3月31日取得分まで。租税特別措置法67条の5・28条の2・財務省 令和8年度税制改正大綱)。

早見表:減価償却の償却率表(耐用年数2〜100年・定額法/200%定率法/250%定率法)

耐用年数定額法 償却率定率法(200%) 償却率同 改定償却率同 保証率定率法(250%) 償却率同 改定償却率同 保証率
2年0.5001.000——1.000——
3年0.3340.6671.0000.110890.8331.0000.02789
4年0.2500.5001.0000.124990.6251.0000.05274
5年0.2000.4000.5000.108000.5001.0000.06249
6年0.1670.3330.3340.099110.4170.5000.05776
7年0.1430.2860.3340.086800.3570.5000.05496
8年0.1250.2500.3340.079090.3130.3340.05111
9年0.1120.2220.2500.071260.2780.3340.04731
10年0.1000.2000.2500.065520.2500.3340.04448
11年0.0910.1820.2000.059920.2270.2500.04123
12年0.0840.1670.2000.055660.2080.2500.03870
13年0.0770.1540.1670.051800.1920.2000.03633
14年0.0720.1430.1670.048540.1790.2000.03389
15年0.0670.1330.1430.045650.1670.2000.03217
16年0.0630.1250.1430.042940.1560.1670.03063
17年0.0590.1180.1250.040380.1470.1670.02905
18年0.0560.1110.1120.038840.1390.1430.02757
19年0.0530.1050.1120.036930.1320.1430.02616
20年0.0500.1000.1120.034860.1250.1430.02517
21年0.0480.0950.1000.033350.1190.1250.02408
22年0.0460.0910.1000.031820.1140.1250.02296
23年0.0440.0870.0910.030520.1090.1120.02226
24年0.0420.0830.0840.029690.1040.1120.02157
25年0.0400.0800.0840.028410.1000.1120.02058
26年0.0390.0770.0840.027160.0960.1000.01989
27年0.0380.0740.0770.026240.0930.1000.01902
28年0.0360.0710.0720.025680.0890.0910.01866
29年0.0350.0690.0720.024630.0860.0910.01803
30年0.0340.0670.0720.023660.0830.0840.01766
31年0.0330.0650.0670.022860.0810.0840.01688
32年0.0320.0630.0670.022160.0780.0840.01655
33年0.0310.0610.0630.021610.0760.0770.01585
34年0.0300.0590.0630.020970.0740.0770.01532
35年0.0290.0570.0590.020510.0710.0720.01532
36年0.0280.0560.0590.019740.0690.0720.01494
37年0.0280.0540.0560.019500.0680.0720.01425
38年0.0270.0530.0560.018820.0660.0670.01393
39年0.0260.0510.0530.018600.0640.0670.01370
40年0.0250.0500.0530.017910.0630.0670.01317
41年0.0250.0490.0500.017410.0610.0630.01306
42年0.0240.0480.0500.016940.0600.0630.01261
43年0.0240.0470.0480.016640.0580.0590.01248
44年0.0230.0450.0460.016640.0570.0590.01210
45年0.0230.0440.0460.016340.0560.0590.01175
46年0.0220.0430.0440.016010.0540.0560.01175
47年0.0220.0430.0440.015320.0530.0560.01153
48年0.0210.0420.0440.014990.0520.0530.01126
49年0.0210.0410.0420.014750.0510.0530.01102
50年0.0200.0400.0420.014400.0500.0530.01072
51年0.0200.0390.0400.014220.0490.0500.01053
52年0.0200.0380.0390.014220.0480.0500.01036
53年0.0190.0380.0390.013700.0470.0480.01028
54年0.0190.0370.0380.013700.0460.0480.01015
55年0.0190.0360.0380.013370.0450.0460.01007
56年0.0180.0360.0380.012880.0450.0460.00961
57年0.0180.0350.0360.012810.0440.0460.00952
58年0.0180.0340.0350.012810.0430.0440.00945
59年0.0170.0340.0350.012400.0420.0440.00934
60年0.0170.0330.0340.012400.0420.0440.00895
61年0.0170.0330.0340.012010.0410.0420.00892
62年0.0170.0320.0330.012010.0400.0420.00882
63年0.0160.0320.0330.011650.0400.0420.00847
64年0.0160.0310.0320.011650.0390.0400.00847
65年0.0160.0310.0320.011300.0380.0390.00847
66年0.0160.0300.0310.011300.0380.0390.00828
67年0.0150.0300.0310.010970.0370.0380.00828
68年0.0150.0290.0300.010970.0370.0380.00810
69年0.0150.0290.0300.010650.0360.0380.00800
70年0.0150.0290.0300.010340.0360.0380.00771
71年0.0150.0280.0290.010340.0350.0360.00771
72年0.0140.0280.0290.010060.0350.0360.00751
73年0.0140.0270.0270.010630.0340.0350.00751
74年0.0140.0270.0270.010350.0340.0350.00738
75年0.0140.0270.0270.010070.0330.0340.00738
76年0.0140.0260.0270.009800.0330.0340.00726
77年0.0130.0260.0270.009540.0320.0330.00726
78年0.0130.0260.0270.009290.0320.0330.00716
79年0.0130.0250.0260.009290.0320.0330.00693
80年0.0130.0250.0260.009070.0310.0320.00693
81年0.0130.0250.0260.008840.0310.0320.00683
82年0.0130.0240.0240.009290.0300.0310.00683
83年0.0130.0240.0240.009070.0300.0310.00673
84年0.0120.0240.0240.008850.0300.0310.00653
85年0.0120.0240.0240.008640.0290.0300.00653
86年0.0120.0230.0230.008850.0290.0300.00645
87年0.0120.0230.0230.008640.0290.0300.00627
88年0.0120.0230.0230.008440.0280.0290.00627
89年0.0120.0220.0220.008630.0280.0290.00620
90年0.0120.0220.0220.008440.0280.0290.00603
91年0.0110.0220.0220.008250.0270.0270.00649
92年0.0110.0220.0220.008070.0270.0270.00632
93年0.0110.0220.0220.007900.0270.0270.00615
94年0.0110.0210.0210.008070.0270.0270.00598
95年0.0110.0210.0210.007900.0260.0270.00594
96年0.0110.0210.0210.007730.0260.0270.00578
97年0.0110.0210.0210.007570.0260.0270.00563
98年0.0110.0200.0200.007730.0260.0270.00549
99年0.0110.0200.0200.007570.0250.0260.00549
100年0.0100.0200.0200.007420.0250.0260.00546

定額法=平成19年4月1日以後取得(別表第八)。200%定率法=平成24年4月1日以後取得(別表第十)、250%定率法=平成19年4月1日〜平成24年3月31日取得(別表第九)。「—」は耐用年数2年(保証率の切替なし)。この表はツールと同じ率表から機械で作っています。

出典:実務計算「早見表:減価償却の償却率表(耐用年数2〜100年・定額法/200%定率法/250%定率法)」(更新 2026/09/15・道具と同じ計算から機械生成・改定履歴)。転載・引用は自由です=出典のリンクを添えてください。

よくある質問

Q. 4年落ちの中古車を買うと節税になると聞きました。本当ですか?
A. 法定6年の普通車を4年落ちで買うと簡便法で耐用年数2年になり、定率法(200%)の2年は償却率1.000=初年度に(月割りの範囲で)全額を償却できます。ただし12月に買うと初年度は1か月分だけ、翌年に残りが落ちます。「買えば即全額経費」ではなく使い始めた月からの月割りです(個人の法定は定額法なので、定率法を使うには届出が必要です)。
Q. 償却の最後の年に1円残るのはなぜですか?
A. その資産が帳簿に存在した記録を残すための備忘価額です。売却・廃棄(除却)したときに、残っていた帳簿価額を落とします。ソフトウェアなど無形固定資産には備忘価額はなく0円まで償却します。
Q. 減価償却は必ずしないといけませんか?
A. 個人は強制償却=毎年必ず償却します(しなかった分は後から経費にできません)。法人は任意=このツールが出す額は損金にできる上限(償却限度額)で、それ以下の額を計上することもできます(その分は翌期以降に繰り越し)。
Q. 年の途中で売却・廃棄したらどうなりますか?
A. その年は期首から売却・廃棄の月までの月割りで償却し、残った帳簿価額は売却なら譲渡の損益、廃棄なら除却損になります。このツールの年次表は保有し続けた場合の表です。
Q. 30万円未満の特例と一括償却資産はどちらが得ですか?
A. 早く経費にしたいなら特例(全額その年)、償却資産税(固定資産税)がかかる規模なら一括償却資産(3年・償却資産税の対象外)に利点があります。特例は青色申告・合計年300万円まで、2026年4月1日以後の取得は40万円未満に拡充されています。
Q. 個人と法人で同じ資産なのに償却費が1円違います。
A. 端数処理の違いです。個人は国税庁の確定申告書等作成コーナーと同じ切上げ、法人は償却限度額の切捨てで計算しています。
Q. 中小企業倒産防止共済や礼金も減価償却できますか?
A. 減価償却はできませんが、事務所の礼金・更新料などは「繰延資産」として契約期間などで償却(経費化)できます(20万円未満なら全額その年の経費)。減価償却の対象は建物・機械・車両など時間とともに価値が減る固定資産で、土地・借地権・骨とう品など価値の減らない資産は対象外です(国税庁 No.2100)。