接地抵抗の基準値とB種接地抵抗の計算・絶縁抵抗の基準
A種・B種・C種・D種の接地抵抗の基準値を出し、測った値が基準以内かを判定します。B種接地抵抗は、1線地絡電流 Ig を電技解釈 17-2表の計算式(公称電圧・ケーブルの線路延長・架空の電線延長)から計算して 150/Ig(自動遮断があれば 300/Ig・600/Ig)を求めます。低圧電路の絶縁抵抗(0.1/0.2/0.4 MΩ)も判定します。
B種の計算式は 17-2表の「中性点非接地式電路(下記以外のもの)」だけです(一般的な 6.6kV の高圧配電線)。中性点接地式・リアクトル接地式・電気炉等を直接つなぐ電路は扱いません。実際の Ig は電力会社の値を使ってください。
この道具の作り方と見張り
- 根拠:電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov の条文 1 本)と、官公庁の資料 1 本を毎日自動で照合しています。条文や数値が変わると運営者に通知が届き、道具を直してから更新履歴に載せます。
- 計算:このページの中の JavaScript が、上の根拠の欄に書いた手順どおりに計算します。入力した数字はどこにも送られません。
- 確認:公開前に自動テストと実ブラウザの点検を通しています。公開 2026/10/05・最終更新 2026/10/05。
- 運営:株式会社信大。総務・経理・労務・現場の実務で使う計算を、法令や規格の一次資料から作って無料で公開しています。
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接地抵抗と絶縁抵抗の基準(電技解釈・電技省令・2026/10/05 確認)
早見表:接地抵抗と絶縁抵抗の基準値
| 項目 | 基準 | 根拠 |
|---|---|---|
| A種接地工事(高圧・特別高圧の機械器具の外箱など) | 10 Ω 以下 | 解釈17条1項・29-1表 |
| B種接地工事(変圧器の低圧側) | 150/Ig(混触時の自動遮断 1秒超2秒以下は 300/Ig、1秒以下は 600/Ig) | 解釈17条2項・17-1表 |
| C種接地工事(低圧 300V 超の機械器具の外箱など) | 10 Ω 以下 | 解釈17条3項・29-1表 |
| D種接地工事(低圧 300V 以下の機械器具の外箱など) | 100 Ω 以下 | 解釈17条4項・29-1表 |
| C種・D種で地絡時に 0.5 秒以内に自動遮断する時 | 500 Ω 以下 | 解釈17条3項・4項 |
| 絶縁抵抗:300V 以下で対地電圧 150V 以下(単相 100V など) | 0.1 MΩ 以上 | 省令58条 |
| 絶縁抵抗:その他の 300V 以下(三相 200V など) | 0.2 MΩ 以上 | 省令58条 |
| 絶縁抵抗:300V を超えるもの(三相 400V など) | 0.4 MΩ 以上 | 省令58条 |
| 絶縁抵抗の測定が困難な時の漏えい電流 | 1 mA 以下 | 解釈14条1項二号 |
C種接地工事を施す金属体と大地との間の電気抵抗値が 10 Ω 以下、D種で 100 Ω 以下なら、それぞれの接地工事を施したものとみなします(解釈17条5項・6項)。対地電圧 150V 以下の機械器具を乾燥した場所に置く時、漏電遮断器(15mA・0.1秒以下)を付けた時などは、外箱の接地を省略できる場合があります(解釈29条2項)。
早見表:B種接地抵抗の上限(6.6kV・ケーブルだけの場合)
| ケーブルの線路延長 L' | Ig(A) | 150/Ig(Ω) | 300/Ig(Ω) | 600/Ig(Ω) |
|---|---|---|---|---|
| 0.5 km | 2 | 75.00 | 150.00 | 300.00 |
| 1 km | 2 | 75.00 | 150.00 | 300.00 |
| 1.5 km | 2 | 75.00 | 150.00 | 300.00 |
| 2 km | 3 | 50.00 | 100.00 | 200.00 |
| 3 km | 4 | 37.50 | 75.00 | 150.00 |
| 4 km | 5 | 30.00 | 60.00 | 120.00 |
| 5 km | 6 | 25.00 | 50.00 | 100.00 |
| 6 km | 7 | 21.42 | 42.85 | 85.71 |
| 8 km | 9 | 16.66 | 33.33 | 66.66 |
| 10 km | 11 | 13.63 | 27.27 | 54.54 |
| 15 km | 16 | 9.37 | 18.75 | 37.50 |
| 20 km | 21 | 7.14 | 14.28 | 28.57 |
V'=6.6/1.1=6 kV なので、I1=1+(2L'−1)/2。小数点以下を切り上げ、2A 未満は 2A。表の Ω は小数第 2 位未満を切り捨て(上限なので小さい方へ)。
1線地絡電流の計算式(17-2表・中性点非接地式電路)
I1 = 1 + (V'/3 × L − 100) / 150 + (V'/3 × L' − 1) / 2
- V'=公称電圧 ÷ 1.1(kV)。6.6kV なら 6、3.3kV なら 3。
- L=同じ母線につながる高圧電路のうち、ケーブル以外の電線延長(km)。L'=ケーブルの線路延長(km)。
- 第 2 項・第 3 項は、それぞれ負になる時は 0。結果は小数点以下を切り上げ、2A 未満は 2A。
よくある質問
- D種接地の抵抗値は? 100 Ω 以下です。地絡時に 0.5 秒以内に自動遮断する漏電遮断器があれば 500 Ω 以下です。
- C種接地は? 10 Ω 以下(同じく 0.5 秒以内の自動遮断で 500 Ω)。低圧 300V を超える機械器具の外箱に施します。
- B種接地の 150/Ig とは? 高圧と低圧が混触した時に、低圧側の対地電圧が 150V を超えないようにする上限です。Ig=6A なら 25 Ω です。
- 絶縁抵抗の基準は? 単相 100V は 0.1 MΩ、三相 200V は 0.2 MΩ、400V は 0.4 MΩ 以上です。測れない時は漏えい電流 1 mA 以下。
根拠と確認
- 経済産業省 電気設備の技術基準の解釈(PDF・2025年11月27日の版)14条・17条・29条。17-2表の式は PDF の画像で読み、本文と突き合わせました。
- 電気設備に関する技術基準を定める省令 58条(e-Gov 法令API の現行の版)。
- 早見表の数値と計算ツールの数値が同じであることを自動テストで確かめています。解釈の PDF と省令の改正を毎週見張っています。
確認日 2026/10/05。改正があれば更新履歴に記録します。